ネットショップを運営していると、取引先とのコミュニケーションが重要になります。
特にSNSを活用することで、メールとは違った気軽なやり取りが可能になります。
SNSでのコミュニケーション
海外で主要に使われているツールWhatsApp(日本で言うLINEのようなもの)で連絡を取り合っている取引先とは、メッセージを送りやすくなります。
メールでは「Hi, 〜」に始まり「Regards, 〜」で終わることが一般的ですが、SNSでは用件だけを簡潔に伝えられるため、スムーズなやり取りが可能です。
もちろん、時差を考慮してメッセージを送るようにしていますが、時には「今日はこっちは祝日で子どもの発表会に来てるんだ。明日連絡するよ!」なんて返事が来ることもあり、仕事外の話もすることがあります。
雑談の重要性
取引先と雑談することはありますか?
順調に売上が伸びて、買い付け頻度がコンスタントになってくると、雑談の回数も自然と増えていきます。
雑談が多いことで、仲が深まり、冗談を言い合えるような関係が築けます。お互いの利益に貢献し合う状態になることで、取引がよりスムーズになります。
例えば、日本直送してくれないブランドが私には送ってくれるようになったり、通常の卸価格よりもさらに安い価格を設定してくれるようになったりします。長い付き合いがあるからこそ、取引当初よりも良い条件で交渉できることが増えます。
独占販売のチャンス
仲が深まることで、取引先が特別な条件を提示してくれることもあります。
数ある商品の中で、私にだけ売ってくれる商品を作ってくれたり、人気商品がなくなる前に教えてくれたりします。こうした特別な対応は、取引先との良好な関係があってこそ実現します。
ビジネスの心構え
これまで多くのブランドを取り扱ってきましたが、取引先とこういうやり取りをするようになったのは、ここ1年のことです。それまでは、「このブランドで稼ぎたい」という気持ちが強かったのです。ビジネスをしている以上、利益を上げたいという気持ちは変わりませんが、全てが自分中心で考えていたのです。
この考え方は、取引先への対応にも影響していました。顔が見えない相手だからこそ、強気な要求をしてしまうこともありました。しかし、本来は逆です。顔が見えない相手だからこそ、気遣いが大切です。お客様に対しても同じで、そうした気持ちは問い合わせの文言に表れてしまいます。言葉は丁寧でも、何かが伝わってしまうのです。
人と人との関係
物販は、売って終わりではありません。
物を渡して代金をもらうまでが勝負ではなく、取引先との関係も重要です。
ビジネスはゲームのように見立てることがあるかもしれませんが、誰かが負けると誰かが損するというわけではありません。自分が我慢したり、負けたりするのではなく、人と人として丁寧に接することが、最終的には利益につながるのです。
取引先との関係を大切にし、丁寧に接することで、長く良好な関係を築き、より良い条件で取引を行うことができるのです。これからも取引先とのコミュニケーションを大切にしていきましょう。